月別アーカイブ: 2020年4月

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マスクの1件以来どうにも思考が現実から離れたがってしんどかったのですが、1日かけて前回の投稿をあげたら自分の中でようやく少し整理がついた感じになりました。現実と再び向き合う気になれたのでいろいろなニュースに目を通したら。やれやれ…今日だけで私、周回遅れになってる…。
ニュースで部分的にしか見ていなくて気になっていた、昨日7日の緊急事態宣言についての会見映像もやっと見れました。映像をノーカットで見られるときは自分の目で見ておかないと。切り取りは誤解を生じやすいですから。
すごく良いスピーチだったと思いますよ。各方面への配慮や今までの取り組み、取りこぼさない覚悟で丁寧にこの先の準備をしたことが盛り込まれていたし、この策定に携わった人達の思いがちゃんと伝わってくる心の通ったスピーチでした。日本の首相のスピーチを聞いて「いいな」と安心したのは初めてかも。ライターが変わったというオチではないですよね?言葉の感触、前にも覚えがあるような…、いつのだろう。それよりも安倍首相、3月に見た会見の時と昨日の感じ、個人的にはずいぶん違う印象を受けたのですが。諸問題が「この形で」と決まるまでは本当に大変だったのだろうなと思いました。

非常事態宣言までが産みの苦しみでここからが正念場ですよね。なんて、ちょっとひどいことを言ってみる。もちろん政府はそんなことはわかっていて、引き続き頑張ってくれていると思いますよ。ここからが正念場、は自分に向けた言葉です。政府がここまでしてくれたのですから私達国民も応えなくてはね。疑心暗鬼になって目を曇らせることなく、ちゃんと付いていきましょう。


文頭の空白が表記されないなどの不具合が生じています。読みにくくてごめんなさい。他の投稿とコード変わっていないのだけど何だろう?

2020年4月8日 緊急事態宣言

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 日本でも、とうとう緊急事態が宣言されました。
 「いずれ日本も…」と、先行して緊急事態を宣言していた他国のニュースに注意をはらっていたので、日本の内容には少し違和感・・・。でもいい方向へ状況が変わっていけばそれでいい、そう願いながら注視していきたいと思います。
 さて、ただの日記であり役に立つ情報をお届けしているわけでもないのにおこがましいとは思ったのですが、COVID-19にについて思い煩った投稿の数が増えてきたのでタグをつけました。「8月に思う」あたりも少し関係してくるのだけど、それはまあいいか。
 先週はいろいろ書き留めたいことがあったのに、マスクの衝撃の余波で時機を逸してしまいました。遅ればせながら、思い出すままに挙げてみます。


・桜さくら

 先週土曜日は陽ざしが温かく風も穏やかで、春らしい好い気候でした。・・・お花見したい。開花してからずっと抑えていた気持ち。4日ごろの近隣の桜はちょうど8分咲きから散り始めで、花も天気も今日こそは…という好条件だったのです。朝起きてからずっと(花見に行きたい・・・!)という気持ちが高まっていって。自分の心の動きに危険を察知した私は夫に頼んで一緒に外出することにしました、食糧の買い出しに。こういう時はことさらにお出かけ感のない外出を選ぶに限ります。
 夫より一歩先に玄関を出て、青空を見上げながら(マスク越しだけど)胸いっぱい空気を吸って、いつもより少し大きな声で明るく話しかけました。「もーーっ!お花見日和で腹が立っちゃうねっ?」花見には行かないよ、という決意を言外に滲ませて。振り返ると夫も「本当にいい陽気だねー」とだるい調子で苦笑していました。伝わった、のかな。それだけで報われる。よし、吹っ切った!
 目的地のスーパーマーケットまでの道のりには何ヶ所か桜の木が見えるポイントがあるから。今年の花見はそれで終わり、来年また見られたらいいな。そんな土曜日でした。


・ありがとう

 先週は特に多くの方々が危機感をもって声を上げていたように感じました。
 複数の医師会の会長さん達の言葉に、私達ひとりひとりが意識を変え「共に医療の現場を守るのだ」ぐらいの気持ちでいなければ、と改めて気を引き締めました。病院に行くことになった時だけではなく、そもそもCOVID-19に罹患しないように、ほかの病気や怪我にもならないように。というか本当に、日本の医療現場大丈夫か?既に疲弊しているようだから、交通整理みたいに労働環境の流れをよくするための状況整理、必要な気がしますが。この話は別の機会に。
 海外で活躍している日本人は様々な分野にいらっしゃいますが、先週はサッカー選手による各国の現状についての生の声や注意喚起がスポーツ系メディアによってまとめて伝えられたので特に目に留まりました。インタビューなどで慣れているためか、立ち位置の掴みかたやアウトプットの言葉遣いがさすがだな、と…いやそこではなくて。彼らの真摯な思いがきっと何人もの背を守ってくれる。ちゃんと届いたと思います。本田選手が紹介してくれたワシントンポストのアウトブレイク・シミュレーションを拝見しましたが、本当にとても分かりやすいので未見の方は是非ご覧になってください。見ればきっと外出自粛が苦痛ではなくなると思う。ワシントンポストでは英語だけでなく、日本語や他にも複数の言語で同じ内容を読めるように準備してくれたみたいですね。ご自分の環境に合った形で読めますよ。
 海外の医療現場で働く日本人や住んでいる国の医療関係者に取材した記事、各国の現在の暮らしの様子なども。私は3次4次の受け取り手なので、間に立って紹介する仕事をした人たちにもありがとうと伝えたいです。国や言葉や人種が違っても、私達は今、COVID-19という同じ災禍に立ち向かっている者同士ですから。
 もうおひと方、タレントの渡辺直美さん。Youtubeで「いっしょに夕飯を食べよう」という実況をされて、たくさんの人の淋しさやストレスを昇華する助けとなったそうです。賢くて直感が鋭くて思いやりのあるかたなのでしょうね。一人暮らしとかで友人とご飯を食べたりお茶したりが楽しみだったのを我慢している人、大勢いますものね。私も1人で食べる時は人の声を求める。4歳からずっとそうだ。他者を求め他者に感謝する。誰かとご飯を食べたいという気持ちは、人間の営みを忘れないでいるために必要なものだと思う。Youtubeならアーカイブがあるかな?今度、ひとりご飯の時に拝見しようと思いました。
 ご紹介しただけでなく、本当に多くの方々がそれぞれに思いを込めて「一緒に頑張ろう乗り越えよう」というメッセージを発信しています。善意が縒り集まってCOVID-19を撲滅!なんてお伽噺のようにはいかないけれど。他国の指導者や政府高官が「今は戦時だ」という言葉を発して警戒を呼び掛けているこんな時だから、皆を冷静に導いたり勇気づけたり受け止めたりしてくださっている方々に私も励まされました。本当にありがとう!

 
・200億円あったらどう使う?

 件の布マスク送付にかかる総費用200億円・・・。200億かー。
 至った過程を理解はするけど、もうちょっと何とかならなかったの、とは思ってしまいます。零細・中小事業所の代表者や家計の管理を預かっている人から見たら「遣り繰り」という概念が無いのかと、憤りや疑念が生じるのも当たり前です。「現実なんですよ?」と言いたくなるような動きに見えてしまう部分もあるので。そしてたぶん、同じように「これは現実なんだ」と感じているからこそ「慎重にいかなければ・・・!」と考えに考え抜いているうちに時間がかかってしまったり、微に入り細にわたって調整してみた結果が裏目になってしまったり、ではないかと。溜息が出ます。
 どうしたら政府と国民と、お互いの長所をつなぐことができるのだろうね。国や大切な誰かを守りたいとの思い、その源泉は本当は同じでは、と思うのだけど。
 日本で消費税が初めて導入されたのは30年ほど前で、そこから段階的に増えて昨秋から10%になりました。現在の日本で政治家や官僚を務めている方達は、自分達が30年馴染んできた国家予算に対する概念が「足りなくなったら増税という手がある」という金銭感覚に我知らず支配されている危険性を、強く自覚するべきだと思います。こういうことを他から言われるととても腹が立つでしょうね。ごめんなさいね。でも本当に心配しているのですよ、危惧しているといっていいくらいに。30年という時間の重さを考えてみてください。政治家はともかく、官僚人生は長くて40年前後でしょう?つまり現在勤続30年以下の官僚の皆様は、入庁してからずっと「足りなくなったら増税」という文化の中で仕事をしてきたわけです。過去(大雑把な年代で区切ると2000~2010年ごろにかけてでしょうか)にはコスト削減を意識する動きも見られたのですが、ミスリードする人がいたのか本当に間違えたのか、削るべきでないところを削って切るべきところは切らない感じで、グダグダのうちに途絶えてしまいました。
 心ある官僚の方はどうやって折れないで頑張っていられるのか、と…。きっと、志が高いほどつらい。

 長々と脱線してしまいました、悪い癖。マスク対策費として200億円。自分が政治家や官僚だったらという設定でどう使うか、無茶ぶりで考えてみたのですが。これが難しい!
①全額を感染医療の現場用の使い捨てマスクやエプロン(本当の呼び方は何だろう?)に集中投資する。原料から全てを国内で完結できるラインを作る。これが1番シンプルで効果のブレが少なかっただろうとは思います。布マスクにどんな効果がありどんな効果が無いかこれ結構大事、周知を図れば更によし。「医療現場は布マスクでは駄目なのだ」という部分、もっと広く知ってもらうといい。そこを補って初めて「一般的用途では布マスクで十分なのだ」という理解に至る。
②政府公認「手作り布マスクキット」を作って売る。個人で数百円で用意できるものをわざわざ用意して、しかも配るのではなく敢えて売る。そうすることによって、いかに今の状況が切迫しているのかを国民全体に知らしめ・・・。うん駄目だな、提案したとたん満場一致で却下だ。
③COVID-19および感染症予防についての基礎的な知識を啓蒙する映像等を用意して流し、残額はすべて①のように投資する。医療現場にマスク等を行き渡らせることがメインの目的なので、映像等はできるだけお金をかけずに、セット無し、スタッフ最小、出演者の数も1人でカメラを通して語りかけてもらう形式にする。TV、ラジオ、インターネット他、あらゆる形で繰り返し流れるようにする。性別や年齢、行動や思考のパターンからターゲットを絞り、それぞれに合わせた出演者や言葉を選ぶ。出演者毎に、「正しい手洗いうがい」「外出自粛は何のため?」「マスクの意義と作り方・洗い方」(「日本と世界のCOVID-19の現状」「COVID-19医療の現状」現状は変化していくから番組のほうが向いているのかな)など複数の映像を作る。短めの映像と長めの映像と緩急をつける。ザッと書いてしまったけど、実際に手配して実現するのは大変…。そもそもこれ、マスクにいくらぐらいの予算を残せるだろう。
④・・・駄目だーっ、マスク対策と限定すると早くももう浮かびません。人間は自分の考えに引き寄せて思考してしまいがちな生き物。武漢→春節歓迎となった時点で「個人用使い捨てマスクは今後は無いもの」と方向づけた自分の思考だと「マスクは各自で何とかしよう」になってしまうのだもの。
 これは・・・袋小路に入り込んでしまいますね。政府の対策班もこんな経過を辿ったのかなあ。「もっと高度な話し合いだったよ!」と気を悪くさせてしまうかな?
 とりあえず思ったのは、自分達の考えとは違っても事情を慮る努力をしよう、ということ。相手に恵まれたなら「どうしたらいいと考える?」と話し合うことも続けるし、続けてほしいとは願います。


 緊急事態は宣言されましたが、対象ではない県に住む私の身の周りでは今のところ目立った変化はありません。この先大きな変化が無ければ、物流がどうなっていくのか、食糧や日用品は本当に不足しないかなどの影響に留まるでしょう。首都圏からの人の流れは少し気になります。
 対象となった7都府県では電車の減便などの対処がとられるそうなので、昨日までとだいぶ様子が変わったはず。ニュースを眺めた限りでは騒乱は起きていないようですね。皆様さすがです。
 政府と国民の関係は医療の現場の状況と同じくらい気にかかります。こんなときに、お互いに疑心暗鬼になってしまっているようで。金銭的補償がずいぶん言われているけれど、すぐに踏み切れなかった踏み切らなかった理由は日本の状況を考えれば何となく察しはつきます。それだけの状況があるものね。それでも休業や解雇によって差し当たっての生活に行き詰まる方達のことを考えていろいろ打ち出してきていますし、医療や薬のことだって確定していない情報は発表しないだけで着々と進めていることは経過から窺えます。フラットな目でもう少しの間、様子を見てみましょう? 出どころが確かで確定している情報のみを並べて、いろいろな視点を以てパズルを解いていくんですよ。

灯火

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 この文章は、4月4日の夜から5日の明け方にかけて書いたものです。波乱を鎮めたい一心で「体力温存のために早く寝る」という禁を破って綴ってみたものの「やはり勘違いが過ぎるかな」と感じてしまって、何より自身の考えとのズレがこれまでの投稿と比べて大きすぎる気もして、下書きのまま寝かせたのですが。
 布マスク送付の発表、首都の感染拡大、公立小中学校の入学式始業式、緊急事態宣言が今日か明日か、という流れの中、日本中が溝ができる方向へそれとなく追い込まれているように見えてしまって。その様子がいたたまれなくて、まだ迷いを抱えたままなのですが投稿することにしました。
 自分の読み取りが当たっていると思っているわけではなく、「見当外れだ」と自分は嗤われてもいいから誰かたった1人でも立ち止まって「違うものの見方もあるかも」と調べたり考えたり探したりするようになってくれたら。私はきっと心から感謝するでしょう。


<4月4日の夜から5日の明け方にかけて書いた文、ここから>

 こんばんは。今週もおかげさまで何とか感染せずに週末を迎えることができています。
 COVID-19のニュースを見ていると、世界では感染が拡大しているところや感染はやや落ち着きを迎えつつあるものの混乱が拡がっているところなど様々で、心が重くなります。日本でもこの数日、首都の東京などで感染者数が急に増えてきてとても心配です。大切な人達が暮らしているので。

 何もできない自覚があるのに、やはり今日も言葉を紡がずにはいられない。私の魂が負っている役割なのだと自分では納得しているけれど。「読まされる方は大変ですよー」と思うかたはどうか読まずに立ち去る自由を行使してください。
 さて、いろいろ気にかかることはあるのだけど、今日は「布マスク2枚送付」について触れるべきでしょうね・・・。何ゆえよりにもよって4月1日にあのような発表をしたのかと…、私も最初はエイプリルフールかフェイクニュースだろうと思ったのです。深夜11時近くで、「まさかの本当に日本政府がそれを行うというニュースだったら眠れなくなりそうだ」と判断して、すぐさまPCを閉じて眠りましたとも。COVID-19に感染しないことが第一の命題である今、夜更かしなんかで体力を削っていられませんからね。翌朝ニュースをチェックして「 どうやら 日本政府は 本当に 布マスク2枚を 各戸に 送るつもりらしい 」と理解したときは、年甲斐もなく頭に血が上って「はああー?!」変な声を出してしまいました情けない。カーッとなってもスッと冷める脳の癖みたいなものに助けられましたけど。

 いたずらに文章を長くしても読みにくいので結論を書いてしまうと、今回の日本政府の対応「布マスク2枚各戸に送付」について、私は拍手は送らないけど理解します。
 休校要請が出された時も同じ作業をしたのだけど、今回も、その直前までに何が起きていたか時系列を整理してみました。つまり「何が彼らにそう決断させたのか」について推理してみたわけです。ここから少し長い話になりますよ。
 アンテナに引っかかったのは、3月下旬マスクが手に入らないことで各地のドラッグストアで様々なトラブルが起きていたらしい事実と、事実なのか便乗してなのかインターネット上で「マスクが無いのは高齢者が買い占めているせい」とする書き込みが散見されたこと。
 官房長官からマスクが数万枚生産されるから不足は解消されると発表されたのは2月の早い時期でしたっけ?病院などが「必要な分を確保した」とならない限り、一般向け小売りには回ってこないのは道理なわけで。官房長官によるマスク不足解消の知らせは「(最前線の医療現場でマスク不足が続けば)この世の終わり」という状態が1ランク引き戻されて「非常時」状態になったもの。・・・そのように受け取った私は自作マスクについて調べて準備したのですが、人それぞれ、いろいろな受け取り方があったのでしょうね。インターネットでは2月下旬ぐらいから「マスクがなかなか店頭に並ばない」とか、3月には「店員さんが客にマスクのことでなじられて泣かされていた」とか。そのうち「『高齢者が』朝から商品搬入を見張っている」というように変わってきて、「『高齢者が』開店前のドラッグストアに侵入」というのが出てきたのは3月、確認したら24日のようですね。最後のはフェイクニュースかなあ(願望)。まあ虚実入り混じっていると思われますが、少なくともインターネット上に混沌が生まれていたことは確かと言ってよいと思います。
 見ていて怖かったです。疫病の恐怖に曝され続けることで、人間の心持ちはこうもあっさり崩されてしまうのかと。こんな状況下で、他者を煽って争わせ混乱や分断を謀る手合いがまだいるのですね。そういった行為がもたらす苦しみや悲しみを、震災や水害などで私達は学んできたはずなのに。
 私が遭遇した現実は、1月末にドラッグストアでマスクの転売を目論む輩に絡まれたこと、1月末以来マスクが売られているのを見ていないこと、夫は先週1度だけマスクが売られているのを目撃したらしいこと、店側が店頭にも棚にも「マスクの入荷はありません」と何枚もの紙を貼って知らせているのにも関わらず買い物客が「マスク無いんでしょう?」とわざわざ質問している場に居合わせてしまったこと、それぐらいかな。私自身このサイトに事実の報告のつもりで「マスク見かけませんよー」と軽く書いてしまったこともあり
苦しくて反省して考えて、前回「自分で用意できる簡単なマスクの紹介」を載せたりしたわけですが。

 半世紀も生きてきたからには、世の中は自分に予想できない部分のほうが大きいことくらいはわかっているのですが。ものすごく見当外れだったら恥ずかしい…と案じつつ、推理の続きを書かせていただきますと。
 今回の送付案決定までの流れについてはいろいろ言われていますが、新型コロナウイルス感染症対策本部というものがあるからには2月のマスク不足解消の働きかけからの流れをずっと気にかけてこられたものと思います。「確保したよね」「そろそろ並ぶはずだよね」「まだか・・・?」みたいにね。なんか、女性言葉で申し訳ないけど。
 上に挙げたような世間の様子も目にしたでしょう。心にグサグサと刺さって揺らぎますよ、人間ですもの。きっかけはマスク不足なのだけど、その先の影響を私よりずっと先まで且つ広く想定できてしまったであろう彼らは、そこに何を見たのでしょうね。何を想定したにしても、これほどの国難に最前線の仕事を任されている方達ですから。その揺らぎを力に変えて「自分たちが何とかしなければ・・・!」という使命感をいっそう強くしたかもしれませんね
。折しも3月29日付でマスク配布について「台湾を例に専門家が提言」という記事が出ていて、まさに行政主導でマスクを配るという内容だったのですけど、これも関連付けようというのはさすがに推理をもてあそびすぎかな。
 安倍首相もマスクについての報告はずっと受けていたでしょうし、3月26日と31日には小池東京都知事と会談を行っています。首都を置く東京の今後の見通しについて情報を得て、いろいろ憂うところがあったのだと思います。
 まあそんなふうに、いろいろな状況が錯綜してのことなんですよ、たぶん。何回か前に「政局というのは将棋やチェスの多面指しみたいなところがあって、見ている私たちもいろいろな面に同時に目を向けないと、国が目指す本当のところというのを推し量るのは難しそう」というようなことを書いたのですが、このマスクの件もそんなところですよ。きっとね。
 信じましょう。マスクを自作して自分や大切な人達を守ろうとしている私達と、2枚でも布マスクを配ることで守れるものがあると踏んで行動している彼らは、同じ人間のはずですから。余計なことをひとつ言わせてもらうと、水害の時にも書いたけど、非常時って平常時以上に高度で的確な判断を平常時以上の速度で次々繰り出さないといけなくなっていくんですよ。想像の及ばない大変さだと思うのね…。だから、不眠不休で対処するなんて言わずに、しっかり眠ったり心身を休ませたりして対処してほしいです。
 拍手は送らないけど理解する。理解のつもりが勘違いでも、私は自分の選択の結果を引き受けます。


 さてさて。話がすっかり長くなってしまいました。簡潔にまとめられなくて本当にごめんなさい。ここまで全文読んでくれた方、いらっしゃるかしらね。

 説教じみてしまいそうだけど、大切なことなので書きますね。
 私達、日本だけじゃなく世界中、COVID-19という疫病がもたらす死の恐怖に2ヶ月以上も曝されています。確実な薬はいまだ見つからず重症化すればほぼ死、回復は患者本人の体力なのか運なのか。混乱し閉塞に向かうばかりの世界は真っ暗な闇に覆われてしまいました。
 恐怖は私達を蝕みます。心身を疲弊させて希望を失わせたり見えなくしたりして、人々が負の感情の奴隷になるようじわじわと追いつめてくるでしょう。だから私達は心をつよく保って、自分の中の希望の灯火を守るのですよ。可能なら大切な人達と一緒にお互いの灯火を守りましょう。
 闇からの風に灯火が消えてしまっても大丈夫、残った者の灯火から火を分けてあげてください。風で消えただけなら芯は燃え尽きずに残っていますから。

 抽象的でわかりにくいかもしれませんね。具体的な例としては、自粛生活の続くイタリアで夕方に窓を開けて歌うことが新しい習慣になりつつあるという話などが当てはまると思います。読んだのは1ヶ月くらい前だったかな、今も続いているでしょうか。続いているといい。歌に限らず、自分達が明るく穏やかな活力が湧いてくる気持ちになれるようなことで且つ人に迷惑をかけないことならどんなことでもいいのですよ。
 今週の私は家族とNETFLIXと生花といちご他に助けられています。ありがとう!

 いたずらに騒がないように気を付けて、たんぱく質をはじめ必要な栄養をしっかり摂って、心身をよく休ませる。余力がある時は少し体を鍛えておく。手洗いうがいは入念にして、手作りマスクやソーシャルディスタンシング(表記これで合ってる?)でお互いを守る。ああ、外出自粛はソーシャルディスタンシングの拡大バージョンですね。私達も出来ることはしないとね。
 皆で未来に行くんです、一緒に。ね?

<4月4日の夜から5日の明け方にかけて書いた文、ここまで>