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波紋 一斉休校要請のもたらすもの

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 一斉休校要請から2日後の29日、首相の会見があったわけですが。2日分、仕事が進んでより具体的な施策の発表が・・・あったりはしませんでした。あれれ?とは思ったけど、そこに囚われて足を止めるのは無意味なこと。魂のエネルギーは、自分を含め皆を守るため、先へ進むために使いましょう。

 混乱、やはり大きいようですね。身近に学齢期の子どもがいないので「ようですね」と曖昧かつ他人事のような書き方で申し訳ない。
 ニュースからいくつか気になったことや考えてみたこと、置いておきますね。ただの無茶振り、井戸端のたわ言ですが、読んだどなたかが「自分ならこうする!」と新たに何かを思いついてくれたらいいなと思います。

「青春を奪われた」
 ニュースの見出しになっていましたが、子役として活躍し現在中学生でしたか?の俳優さんの発言です。
 とても素直な感情の発露で、見出しだけで心が痛くなります。大人たちは子どもたちのこういった当たり前の気持ちをまずしっかりと受け止めてあげなくてはと思います。大人だっていろいろあるのにともやもやするかもしれないけれど、「こんな時なのだから我慢しなさい!」とは言わないであげてくださいね。
 学校という場所は1年をかけて来たるべき3月の学年末に向けて進軍しているような性質を帯びているのでね。ゴールが取り上げられてしまったら、混乱も悲しみも憤りもあるのは当然です。いま私たち(日本で暮らす老若男女)がいるのは、子どもたちに与える影響を考慮にいれてもウィルスから皆を守りかつ社会を守るために通常営業から特別営業に切り替えるという、そういう地点かと思います。大人の考えについて強制しない形で理解してもらえるよう、対話をしてあげてください。子どもは大人が思うより聡いものです。言葉だけでわからないことも、態度や行動から総合的に理解して思いをくみ取るといったことが、ちゃんと出来ていたりしますから。案外これを機に、これまで幼子だった子どもさんが一段階成長して「大人になるために子ども時代を大切に生きる」という目的意識を獲得するかもしれませんよ。
 災い転じて福と為すという言葉もあります。今できることをいくつも考えだしてみて、その中から選べることをひとつひとつやってみましょう。
 「奪われた青春」について。厳しいことを言うと、それが悲しみや憤りで終わるのは自分で自分をその視点に縛り付けてしまったときです。「悲しみや憤りで終わらせないために」何ができるか。例えば、「2020年の3月という時間を心のタイムカプセルにしまって新型コロナの収束後に集まる約束をする」というのはどうですか?「今だから意味があるって、わからない?」と返されるかもしれませんが。現状を受け入れつつ自分たちを悲しくしない方法。年寄りの発想だと、この3月にみんなでやるはずだったあれやこれやを未来のいつかにとっておいたらいいのでは、と思いますよ。若さの一面として刹那的という性質があることは理解できるので、「今の私たちじゃなくなってしまう」とか「来られない人が出てくる」とかいろいろ複雑なのでしょうけど。当たり前に得られるはずだった青春を奪われたと思うなら、それに替わる特別な青春を掴み取ったらいい。お仕着せではなく、自分たちがこうしたいという青春を。好き勝手にしていいということではありませんよ。自由には責任が伴います。
 というようなことをですね(もちろん別のご自身の考えや思いもアリです)、身近に子どもさんがいらっしゃる大人の皆さまはもっと柔らかい言葉で伝えて、それとなく導いてあげてくださいね。
 ・・・打ち込んでいてふと思ったのだけど、このままなし崩し的に夏まで休校を長引かせて進級を餌に動員、なんて調子いいことを考えていないでしょうね?そんな本末転倒で無茶苦茶なことはしないだろうと思うけど。それをやってしまったらさすがに滅ぶわー。くぎを刺しておきます、駄目ですよ。

「給食業者に悲鳴」
 社会が止まってしまうような大流行を予防するための休校策によって逆に止められてしまう、という一例です。これは放っておけないですよね。
 大規模給食センターに切り替えて「節約」してきたことが裏目となってしまう形に、と嘆息しても仕方ない。契約していた食材は予定通り買い上げたらいいのではないでしょうか。そして、共働きやシングルペアレント他、昼食の心配があるご家庭に配食できる方法を手配する。簡単に言ってしまったけど準備大変ですよね、ごめんなさい。希望の取りまとめはすみません学校に、配食用メニューの作成は給食センター(契約栄養士?)に、容器の手配も新たに必要かもしれないし、子どもだけで留守番しているご家庭も多いだろうから各戸に届けるのはどうなのかという点もあるし、と考えていくとやはり難しいのかな。昼食の心配がある子どもさんに教室利用を認めて自習とし弁当対応する方針を検討している自治体もあるとニュースで見かけましたが。大変なことではあるけれど、夏休みなど長期休暇のおりにも利用できる新しい配食サービス事業を立ち上げると考えればこれも災い転じて…だと思います。しかも既存の給食センターを使うなら設備投資は少額です。
 あるいは、短時間とはいえ結局学校に足を運ぶことを是とするならば、給食室(または家庭科調理室)を臨時に限定的な「営業」に開放するのはいかがですか?給食センター規模ではなくもっと少ない人数に対しての調理を、期間限定で請け負ってもらう方向。「学校という聖域が」と言われる予感がしますが、安全を考えるお立場を察するとその言葉も尊重すべきですから、人選はとても難しくなると思います。三重県でしたよね「高校生食堂」、あの在り方を参考にすると教育的意義も満たせて一挙両得、、とはいかないかなあ。

 日本は何故か変化を嫌う人が多いけど、時には変わることや区切りをつけることもまた、変わらずにいることと同じくらい大切です。この3月に実現してもしなくても、「こうしたら世の中うまく回るのではないだろうか」と知恵を出し合って、いっぱい話し合ってほしいです。今回間に合わなくても良い案があったら少しずつ実現して、時間をかけて社会の仕組みを時代の必要に合ったものに取り替えていけばいい。そんな思いから今日も愚考を重ねてしまいました。
 日本も世界も、これからどうなっていくのでしょうね。少し先の未来に明るい光を感じるのは、単純に今、春めいてきた陽ざしを浴びてPCに向かっているせいだろう。今はただ、新型コロナウィルスによる悲しみや苦しみがこれ以上拡がらないことを願うばかりです。


2020年3月は記憶に残る月となるだろう

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 うれしい驚きでした。

 「全国すべての公立小中高校、特別支援学級を3月2日から休校にするよう要請する」と安倍首相が表明したというニュースが、夕方、飛び込んできました。
 今日が木曜日で3月2日は次の月曜ですから・・・対応に当たる方々は週末返上で準備に当たるわけで。大変、ですよね。それはとても尊い仕事です。どうか頑張ってください。
 貶めるつもりはないのですが、日本の政府にしては果断だと思います。果敢な挑戦のニュアンスを含んだ判断である、と。国家として「新型コロナの問題を真摯に受け止めている、この危機から人々を特に子どもたちをしっかり守りたい」と方針を明確に示す。これは今本当に必要な大事なことでした。
 日本という国と国民が、未来に向けて歩を進められるかどうかという転機に至ったのかもしれません。戦後ずっと眠っていた蛹がようやく孵化の時を迎えるような。地中で眠っていた種が発芽の時を迎えるような。そんな予感がします。そしてたぶん世界各地でも、同じようなことがそれぞれの事情に応じた形で起こるのでしょう。

 さて、「2020年3月は記憶に残る月となるだろう」。
 後の世で「英断であった」と言われる結果となるよう、ここからの動きが大切です。首相をはじめ政府の方々だけでなく、日本の社会で暮らす大人も子どもも皆が、「新型コロナに対応するための時を過ごす」という目的をしっかり心におさめる必要があります。
 そして粛々と出来ることをしましょう。

 3月は、受験や卒業など子どもたちにとって(親御さんや周りの方々にとっても)重大な節目を迎える時節です。「新型コロナ拡散防止のための休校なのだ」と正論を説くだけで、おとなしく家に閉じこもるだけの1ヶ月を送れる子どもは・・・多くないと誰もが思うでしょう。事態を理解できるぐらいには成長していて、精神状態が安定していること。このあたりが揃えば乗り切れると思うのですが。自分という荒馬を乗りこなすのは幼いうちは難業ですし、反抗期や思春期もありますからね…。全国のご家庭でそれぞれの「飴と鞭」合戦が繰り広げられるのでしょうね、などと想像してしまいました、ごめんなさい。この突発的な状況をうまく乗りきれたら、人間の器が少し大きくなる気がしませんか?きっと大きくなりますよ。あまり気負い過ぎずに、ゆる~っと行きましょう。
 何も背負わない場所からあれこれ言うのはとても無責任だと思うのですが。きっと皆もういろいろ考えて動き始めていると思うのですが。放言になってしまうけれどパッと思い浮かんだこと、置いておきますね。
 理想を言えば休校中も時間割に沿った生活をするのが望ましいわけで、自主性だけではそれが難しい子のために大人が手を貸す必要があります。集まって学ぶのは控えなければならない、となると、インターネットを使った遠隔授業環境が整っていれば良かったのですけどね。急には無理なので、ここはやはり公共放送さんの出番なんじゃないでしょうか。教育テレビが真価を発揮するときがついに来たのです(たぶん)! 3月までの放送予定はもう1年以上前から動いているはずで、それを楽しみにしている方たちの権利を侵害するのも良くないので、予備の帯域(そんなものは無かったかな?)を使って授業の補完をすることができたらいいですよね。3月2日からは無理でも、5日せめて9日月曜日あたりから行けると子どもたちのリズムも保たれると思うのですが。こんな時ではありますが、公共放送さんにとってもこの状況はチャンスだと思うのですよ。あとせっかくまとまった時間があるのだから、「読書への誘い」的なプログラムも是非とり入れてほしいです。読書家としても知られる同世代の芦田愛菜さんを迎えてどうでしょう(すでにそういう番組があったような…?)。

 こういう時素早く対応できるのはネット動画の業界なので、きっと休校中の子どもさんに向けたと謳うプログラムはたくさん湧いてくるでしょう。それらを「大人が好ましいと感じる方向」のみにコントロールする方法は、私にはちょっと思いつくことができません。自分に今、小中高校に通う子どもがいたら自衛の策は、インターネットは親と一緒の時だけにするか、子どもを信じて自主性に任せるかの2択だろうと考えますが。
 玉石混淆の中から新しいものが生まれ選ばれていく、そういう「時機」でもあるわけで、少しくらいはみ出して見えても広い心で行く末を見守ってあげてほしいという気持ちもあります。作り手さんたちはその辺り(コンプライアンスとかモラルとか)を汲んで精進されますよう期待しています。この期間を利用して身を興す、元気な高校生たちが現れたりしてね? そういうのも夢があっていいなあ。

 大事をとって公立学校は休校になるけれども、社会は休みになりません。世の中が回らなくなってしまいますからね。いつもと違う3月を過ごすことになりそうだけど大丈夫、難しいことはありません。
 人混みと長時間の密室的状況を避けること。
 衛生状態を保つこと。
 適切な栄養を摂って無理のない程度の運動をして、夜は早めに休むこと。眠れなくても、横になり目を閉じて、考えることもお休みにして静かにしているだけでも体は少し回復します。

 いつもと違う状況をそれでもつつがなく過ごす。できれば良き時間として。そのために自分はどうするか、身近な人達はどうしているか。
 お互いに少しずつ融通して、2020年の3月、乗りきりましょうね。


2020.03.26 ひどい誤変換を発見して、1箇所訂正しました。今更ですけど恥ずかしすぎる…。

コロナ・・・

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 こんばんは。こんな書き出しでいいのかわからないけど、とりあえず無事です。無事と言うと不穏かな、とりあえず元気です。皆様は元気でお過ごしですか?

 中国の心配をしているうちに日本もコロナ当事国になってしまいまして。微力ながら家族を守りたいと情報を探したり食生活を見直したり。あっという間の2月でした。
 結局のところ、コロナウィルスは2020年2月下旬の時点で世界のあちらこちらに拡がりつつあるものの、実態がはっきりと判明しているわけではなく。一介の主婦にできることと言えば通常と変わらぬ衛生管理と栄養や生活の管理だけ。不安に囚われそうになる心を他所に向けつつ、管理のポイントは守る。そんな日々です。
 マスクは売られているのを見ないですねー。1月の中頃からずっと、ドラッグストアでもスーパーマーケットでも品切れです。私は例年12月のうちに、春までに使いそうな分のマスクを少しずつ買い足しておく癖がありまして。おかげで、人に会う時のマスクは今のところ何とかなっています。
 世の皆様方は私と違ってすごい!と思ったのが「自作マスク」。手持ちのマスクが無くなる日に備えるべく、私も幾通りかの方法を学ばせてもらいました。ここで作り方を伝授するのが親切な在り方なのでしょうが、私の下手な説明では混乱させてしまう気がします。「マスク 自分で作る」などの単語で検索すると画像付きで丁寧に説明してくださっているサイト様がたくさんありますので、必要な方はどうか直接ご覧になってくださいませ。

 コロナで他にお聞かせできるような話は無くて、…表題に掲げてごめんなさいという気分になってきました。例年と違うことといえば、調理前に行う手のアルコール消毒を帰宅して手を洗った後にも行うように習慣を変えたことくらいです。物が増えると面倒なので、薬品のエタノール系やキッチン用品の消毒用アルコールではなく、果実酒を漬けるような飲用の蒸留酒の安いもので代用しています。

 1日でも早く、「全員が検査を受けられるよ」「特効薬ができたよ」という状況になるよう祈っています。その日が来るまで、研究している方や医療に携わっている方、多くの現場で尽力されている方々の健康が守られますように。
 余生のつもりで日々を生きる私の立ち位置でできること、無いのです。だからせめて、いたずらに騒がないように気を付けて、たんぱく質をはじめ必要な栄養をしっかり摂って、心身をよく休ませる。余力がある時は少し体を鍛えてね。
 その日まで、みんな元気でいよう。

 最後になってしまいましたが、心ある中国のお医者様をはじめ、このウィルスで亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りします。


2020.03.03 「衛生管理」の誤変換を発見したので訂正しました。「衛星管理」って、間違うにも程がある…。