食の覚書」カテゴリーアーカイブ

唐突に、冬ごはん

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 こんばんは。皆様がお元気でいらっしゃったらとても嬉しいです。お久しぶりです、lawbaです。
 今しがたも地震があって、何となく気が休まらないモヤッとした日々を送っています。モヤッとしているのは花粉症のせいもあるかな?死の淵にいた頃に花粉症は卒業したと思っていたのですが、ここ2~3年は再びあの症状に見舞われているのです。痛し痒し。
 嘆いていても仕方ないのでね、今日はしばらく放置してしまった食カテゴリの話をしましょう。

 といっても料理が得意なわけでもないので、実のある話は出来ないのですが…ごめんねー
では、この冬作って記憶に残った料理3選。
・お雑煮
・ロールキャベツ
・グラタン
・きんぴらごぼう
あ、4選で…。

 お雑煮は大晦日に必ず用意しておきたい料理のひとつです。どんな出来事があった年も、お雑煮作りと共にその年はお仕舞い。嫌なことも幸せだったことさえも一旦は片づけてしまう、そのための儀式みたいなもの。年末の大掃除を11月末までに済ませてしまう代わりに、節目の行事として作っていると自分では思います。東日本なのに昆布と鰹の和風出汁、塩系の淡い色合いで根菜たっぷりのスープのような雑煮なのは、たぶん祖父が好んだ味わいじゃないかな…と思いを寄せるのも年末の恒例。
 ロールキャベツは、いつもキャベツは4分の1カットを購入してすぐ使い切るので我が家の食卓にはあまり登場することの無いメニューです。が、今年は何故かロールキャベツ嗜好が強くて、何度か丸ごとのキャベツを買ってきて電気圧力鍋にお任せで作りました。これを買った数年前、本当はInstantPotが欲しくて! でもその頃はまだ、日本のAMAZONでもマーケットプレイスでの取り扱いしか無かったのです…。何が違うって内鍋がステンレスじゃないですか! 今使っているのは内鍋がフッ素加工で、愛用しているし文句があるわけではないのだけど、時々「鍋肌がピカピカのステンレスだったらもっとモチベーションが上がるなー…」と思ってしまう日がある。贅沢な悩みですね。頼れる相棒なのでこれからも大切に使います。ロールキャベツのスープはコンソメ味のごぼうとベーコン入りが好きです。冷え性だから冬の間はトマトスープはお預けなのです。
 グラタンは…どうしてランク入りさせたんだろ?たぶん、室温やその食事のときの雰囲気で幸せだったのかな、至って普通のホワイトソース系グラタンです。鶏胸肉ときのこ、鶏とりんごと薩摩芋、等々。そういえば鶏とりんごと薩摩芋は薄い塩味の砂糖無しカスタードクリーム(?)でも作ってみたのですが、「(カスタード)グラタンだよ~」と提供してみたら夫も普通にパクパク食べてくれたので、来年も冬メニューに採用です。バターに替わって卵入りなので栄養的にもいい感じ。2月頃は冬の鬱屈も溜まってくるので、たまには変化球も取り入れて「あと少し」を乗り越えよう、そういう時期でしたね。
 きんぴらごぼう。冬に限らず1年中食べるけれど。夏の間は薄切りにして細切りにするごぼうと人参を、冬は細長い乱切りにしてじっくり炒めながら作ります。台所、寒いからね…。大人だけなので生姜も入れて少し辛め。ご飯もすすむ定番の味。

 冬のごはん。12月の31日+1月の31日+2月の28日=90日。90日×3回=270回。1日3食食べれた場合、冬の間だけで270回もご飯を食べるわけですよね。自分の体調にとことん合わせた食事をしたければ自炊することになりますが…、270食すべて自分で作るのも、まあ言ってしまうと大変です。ですので、お惣菜や半調理品なども適度に採用して、おいしく楽しく、何よりも続けられるごはんスタイルを確立してくださいね。
 外食もね…。コロナ下でもこの方式なら大丈夫というのが、もっといろいろ出てくるといいのだけど、今ちょっと苦しい時だよね。大音量のBGMとアルコールと煙草を規制すれば夜の営業も大丈夫では…?と思う日もありますが、深い知見あっての様々な規制なのでしょう。
 深夜の仕事に携わっている方や外出の制限を受けている地域の方々は、緊急事態宣言の解除が延期されたことでとても気落ちなさったことと思います。今はルールの中での行動というのをできるだけ守りつつ、自分たちの心の健康もしっかり守っていきましょう。私は器用ではないので、苺や文旦、うど、菜の花や芹など、季節の恵みのいい匂いに助けてもらおうと思います。
 皆様も、こんな時ですからね、どうか無理はしないで健やかにお過ごしください。
それではまた、いつかの日に。

2021.03.09 最後の段落で「緊急事態宣言の解除が延長された」と書いた部分、「延長」を「延期」に訂正しました。
2021.05.13 他の記事のついでに、文頭の1文字空白を反映させる作業をしました。

いつものごはん が食べたかった

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 6月末に「次回は食べ物の話を…」と書いておきながら延び延びになっていました。有言「不」実行ではいけませんね。今宵こそは食のカテゴリの話をしましょう。

 台所に復帰して2ヶ月ちょっと。作って食べて作って食べて疲れて休んでまた作って食べて、起きて活動している時間のほとんどを食べることに費やしている気がします。
 怪我ののち初めて台所に戻った時のことは一生忘れないでしょう。チキンピラフを作ろうと調理台の前に立ったのですが、手順がすんなり出てこなくてハッとしたのです。コロナに劣らぬほどの高熱を出したので「もしや脳に損傷が…!?」と一瞬冷やりとしましたが。1ヶ月以上も調理しなかったのは結婚後初めてのこと。その結果、私の脳の中で調理に関する知識や記憶が、PCの長期間アクセスしないファイルのように奥へしまわれてしまった、そんな感じでした。知識や記憶を取り出す回路を再び繋げればいいのだな。この作業をするときはその先のあの作業に気を配るなど、ひとつひとつの手順を思い出しながら調理するのは懐かしくて楽しくて嬉しかった。それと、脳が再び目ざめていく感触がとても新鮮で興味深かったです。
 そういえば怪我について何の説明もしていませんでした。読み返してみたら「お腹の中」の「阿呆な」怪我とだけお伝えしていて、どうでもいいのに微かに気になる微妙な言い方だったかもしれません。読んでくださった方をモヤッとさせてしまっていたらごめんなさい。
 簡単に説明すると、ストレスから普段食べない(食べられない)かなり辛いカレーを食べる >消化器官系が脱水症状を起こすも気付かず >うずくまった状態から勢いよく立ち上がろうとして >グキッと体の中から音が聞こえた!? >腸腰筋が肉離れ >炎症・高熱 という事態だったようです(たぶん)。半世紀も生きてきてこれですよ、阿呆でしょう……。40度越えの高熱は炎症のせいだけではなく自分への「なんじゃこりゃあぁぁ!」もあったと思う…。自分を駄目な人間と感じていて辛いというかた、こんな50歳もいるので安心して肩の力を抜いてね。今のあなたでいい。もしも駄目な自分が客観的に事実でも、なりたい自分に向かって少しずつ歩いていけばいい。寄り道や後戻り、休憩をするのもOKです。

 それで、と突然話題を戻すと、「復帰後どんな料理を食べたか」でしたね。相変わらず本題に辿り着くまで長くてごめんなさいね。ベッドに横たわったまま「台所に立てるかな立ちたいな」と思い始めた頃から、私の頭の中の「作って食べたいものリスト」はどんどん更新されてとても長くなりました。
 チキンピラフに始まって、里芋のそぼろあんかけ、梅にゅうめん、赤魚の煮付、トマトともやしの玉子炒め、豚とりんごの煮込み、ミートソーススパゲティ、薄味の野菜の煮物、鶏と野菜のスープ、肉じゃが、スパゲティナポリタン、モ・モ・モッツァレラ、イカとピーマンのバター炒め、味噌汁いろいろ、etc. 
 あれもこれも懐かしい食べたい作りたい!食欲に手を引かれるように復活して、四肢も体幹もすっかり鈍ってしまった身体でリストをひとつずつ消化しています。現在形です。食いしん坊の私のリストは本当に長くて、まだ終わらない。水害もあったし今年の梅雨は長く厳しかったので、食材の流通が例年と違っていますしね。流通と言えば、西瓜(の白いところ)の味噌汁がそろそろ季節だなあ。味噌汁はいつもは白系だけど、具が西瓜の時は嗅覚の導きで赤味噌を少し加えます。西瓜だけで勝負するのもいいし、大葉の千切りやとうふを合わせるのもいい。味や触感は冬瓜とほぼ同じで、赤みが少し残るように取ると目に楽しく自然な甘みがほんのり感じられるのも嬉しい。…夜中なのにお腹が
空いてしまったのでこの辺りで。

 日本の夏も本番を迎えました。毎年の熱中症に加えてコロナの感染拡大も気になるところ。身体の声を聞く、すなわち今の身体に必要なものが解るようになるためには、五感の働きが適切であることが大切です。運動や食事で五感を鋭くして、体を健やかに保ちたいものです。

みかん

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 久しぶりの投稿になります。読むために訪問してくださっていたかたがいたら、間をあけてしまってごめんなさい。まだ闇を抜けていないため完全復活ではありませんが。


 数日前、青味の残る みかん を購入しました。例年なら、シーズン最初にみかんを食べるのは早くても10月末ごろです。今年は心が底無しに沈み込んでいくので、食物の助けを借りたくて珍しく10月初旬に買ってきた、というわけです。
 外皮を剥き始めて、あ、と気が付きました。他の果物でも野菜でも、シーズン初め、ハシリの物は柔らかくも鮮烈な瑞々しい香りがするはず。それが今回購入したものは淡い。みかんの良い香りはするけれど、この時期のものにしては少し淡すぎる。食べてみると酸味がほとんどありませんでした。
 これが何を示しているかというと、「その実が収穫された木や土が疲れてしまっている」ということです。生産地の表示を見直すと、今年厳しい気候にさらされた地域でした。花の後に実をつけて収穫に至るまで、みかんにとっても暑さや雨との厳しい攻防の日々だったのでしょう。実に残るビタミンがやや少なめになってしまったらしい薄甘いみかんを、大切にいただきました。

 この話を投稿するかどうかしばらく迷いました。
 読んでくださった方がどう受け取るか、それを書き手である私はコントロールできません。シミュレーションでいくつもの予測はするものの、数も方向も勢いもすべて予測するなんてことは不可能です。栄養が減っているかもしれないなら他の生産地の物を買うという人が現れるでしょう。他の果物にするという人もいるでしょう。今挙げた例は買い控えを引き起こしかねないので、わかっている人々はあまり言葉にしません。
 けど、家庭の格差によってそういった知識に出会えない人もいることを思うと、放っておけないのです。病気や怪我からの回復を意図する人が素材を厳選したからといって、誰が責められるでしょう。それに、いや私は生産地を応援するよと選んで買う人もいるかもしれないし、毎年同じ生産地の物を食べているという理由で選ぶ人もいるはずです。厳しい自然を乗り越えた作物だから食べる意味や価値があるという、崇高な目的の人もいるかもしれません。同じ事象に遭遇した人達がそれぞれどんな行動を起こすかなんてとても読み切れるものじゃない、でしょう?
 いろいろな考え方をしてみてください。最初に思ったこと、それと反対のこと、それらとは全く違う考え。それぞれの着眼点から、現在の自分達に適切な道を選べばそれでいいと思います。昨日と今日で違う道を選ぶことだって有りなのです。
 私は、そうですね、とりあえず投稿の余波代として同じ生産地の物をもう1度購入します。「この時期にしては酸味が弱い」というだけで、みかんとしては十分おいしかったので。みかん以外の物も食べて生きているから、栄養は他で補うつもりです。

 まあ、今年は大変ですよね。日本中(大雑把な情報収集だと世界も)どこも気候が厳しくて、直売所の野菜でさえ元気が無い物も少なくない状態。「目標の栄養量を摂るために例年より多く食べる?」というのもそう簡単にはいかないですしね。許容量は急に変えられないし、消化器官に負荷をかけて病気になっても本末転倒。私も大失敗してます。よりにもよってこの夏に、落ち込んだ時にうっかり食が細くなって、そこから坂道を転げ落ちて現状です。抜け出したい…情けないー!あとこんな恥ずかしいことをネット上に晒して自己嫌悪もあったり。
 そもそも食事の全てを成分分析にかけてそれぞれの栄養量を把握しているわけでもないので、今年のような場合、頼りにできるのは健康に対する自分の定規だけです。「なんとなく」元気が出ないとか、「なぜか」疲れが抜けないとか。いつもの食事では不足してしまう年もあることを、頭の片隅に留めておいてもらえたらいいなと思います。

  自分の身体の声を聞くこと、
  そして身体が正しく発信できるよう調整すること。

 これが出来るようになれば、身体に今必要な(あるいは不足している)栄養がわかるようになってきますから。自分でご飯を作る環境をようやく手に入れたとき、私はゼロどころかマイナスからのスタートだったのです。そんな私でも多少はわかるようになれましたから、たぶん難しいことではないと思います。

 読んでくださった方と周りの方々が健康でいられますように。
 今年はしばらく穏やかに過ごしましょう。
 


 文章入力のとき、入力中の行にスクロールされない(?)問題が解決していました!自分では何も(本当に何にも)する余裕がなかったので、WordPressかプラグインの方で対処してくださったのかな。ありがとうございます、とても快適です。本当にありがとう!