天候不順で野菜の流れが例年と少し違うような気がしていたのですが、
いい感じの春キャベツが、通っているスーパーマーケットでもようやく出回り始めました。
1年待った至福のとき。
巻きの柔らかい春キャベツ、キャベツが主役になれるこの時期しか作らないものがあります。
切るだけだけどせんキャベツ、切っているときの芳香は最高に癒されます。春キャベツのときにしか自分では出さないし、通年では食べません。冬のかたいキャベツを自分で千切りにするなんて大変なこと、老婆はしないのです。この歳になるとちょっと頑張っただけで腱鞘炎になるし、筋肉痛も馬鹿にできません。腕の痛みが内臓までひびいたり、年を取るのは素敵なことだけどそれなりに厄介。先日も卵白2個分のメレンゲで何日痛みに泣いたことか。2度とアナログ泡立て器でメレンゲを作ったりしない、今後はフードプロセッサーに頼ろうと決めました。料理も仕事も、体を壊さない程度を守るのは基礎。
気を取り直して、春キャベツのスパゲティ。合わせるのは鶏良し、アンチョビ良し、豚もベーコンもツナも良し。なんでもありの万能春キャベツ、ふくよかな風味が堪りません。副菜にはスパゲティ抜きで、炒め蒸しキャベツにしてしまうのもあり。葉の濃い目の緑と黄緑、黄いろ、軸の白さ。鮮やかな色彩が眼も楽しませてくれます。
しらすや卵といっしょに少しの出汁で蒸してヘルシーな丼ものにしてみたり。
味噌汁なら断然、淡めのだしに少し甘みのある味噌で薄味にして、春キャベツを心ゆくまで味わうのが好きです。昆布、椎茸、炒りこ(煮干し)出汁。具は大根も人参もわかめもきのこも油揚も、何でも合ってしまう。日替わりでキャベツの味噌汁。
春キャベツ週間。
そうやって1年分堪能した後は、(私の台所では)わき役に徹するキャベツ。回鍋肉もロールキャベツもミネストローネも好きだけど「やっぱり春キャベツのおいしさは格別」と思いながら、今年も有り難くいただいています。
春キャベツ
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